卵は、生きてます。
卵の表層には、クチクラ層という膜があって、
微生物が殻の中に入ってくるのを防ぐ役目をしています。
卵が産み落とされた瞬間は、
母鶏の輸卵管から分泌された粘液で覆われています。
それが、見ている間に、みるみると乾いてゆき、
クチクラという層になります。
10μmという、薄〜い膜です。
卵を洗卵機で洗うと、簡単にピカピカ卵になりますが、
代わりにクチクラ層が全部さよならしてしまいます。
かといって鶏が足で転がすので、卵には汚れがつきもの。
汚れていようが、そのままお届けするのが一番なのですが、
なかなか そうもいきませんよね。
そこで、クチクラ層をなるべく保つために、
汚れがついた部分だけを、
スチールたわしでこすって汚れを落としています。
こすった部分は、犠牲になりますが、
残りのほとんどの部分は、クチクラ層が保護されます。
汚れていない卵は、なにもしません。
洗った卵ほどは、きれいになっていないかもしれません。
殻を食べるわけではありませんので、中身が大事!ご容赦ください。
一つ一つきれいにするのに手間は掛かりますが、
あなたの元へお届けするまで、
生みたての鮮度をなるべく保ちたいのです。 |