長根峠飯豊側は放牧場。頂上から数百m先の道際に、なにやら看板。
ぼっかい地蔵 と書いてある。
江戸のころ、年貢米を納めに通りかかった「ぼっかい」たち一行。猛吹雪で峠越えを諦め、引き返そうとしたところ、「ぼっかい」ただ一人が、年貢米を今日中に納めるため残って吹雪と戦った。
翌日、一行が再び峠を通ったところ、年貢米に寄りかかったまま凍え死んでしまった「ぼっかい」を見つけたという。
ぼっかいの一途さを称えると同時に、道行く人々の安全祈願を願い、ぼっかい地蔵を建立したのだそう。
長年の風雪により、ぼっかい地蔵は今や高さ30cmほどの石が残るのみ。 |